森羅万象を師としていた葛飾北斎。
以前、葛飾北斎の波の絵は「フラクタル」だとテレビで紹介されていました。
フラクタルは、ひとつの形ですべてできている、全体と部分とが相似である自己相似。
【ウィキメディア・コモンズより】
代表的なフラクタル図形が野菜のロマネスコ・ブロッコリー 。
【ウィキメディア・コモンズより】
ミクロなものが集まってマクロが作られる。
自然の縮図のようなもの。
波の形は、すごくスローモーションにしてやっと葛飾北斎が描く波の形に見えるそうで、よほどじっくり観察しなければ見えない形だとか。
本当にじっくり自然、世界を観察して、自然の仕組み、成り立ちを
認識していたのではないでしょうか。
北斎という名前は、北極星から取ったということで、
天体のこともよく見ていたのだと思います。
人が美しいと思うものには黄金比率になっているといいます。
葛飾北斎が描く波のように。
自然の形は人が美しいと思うよう設計されているかのように
フラクタルや黄金比率になっているようです。
絵で人を感動させる絵師にとって、森羅万象を師とする。ということはもっともなことですね。
自然は美しいだけでなく、仕組みとして納得するようなこともあります。
何か行き詰まったら、アイデアのヒントをもらうなら、自然をじっくり見てみれば答えがわかるかもしれません。